《第3話》毎日毎日、自分の事だけを考えろ。

《登場人物》

斉藤さん
31歳女性。職業は看護師。独身、彼氏無し。一人暮らしで猫を飼っている。
朝6時に起床し出社、忙しい病棟であるため帰宅はいつも21時過ぎ。
平日はほぼ寝るためだけに帰宅しており、土日も昼過ぎまで寝てしまうことが多い。
実は看護師になることが夢では無く、自分の将来を真剣に考えようと思っているが
日々に忙殺され、将来に向き合う暇もなく毎日を悶々と過ごしている。
自己否定的で自信が無く、人の顔色を気にしがち。自分など価値がないと
思っているため人に甘えることができず、日常的にさまざまな場面で生き辛さを感じる《自己否定症候群》という状態に陥っている。

カウンセラーさん
年齢不詳の男性。推定35歳前後?自らを心理カウンセラーだと名乗りつつも
生活苦のため様々なアルバイトをこなしつつ過ごしている。
斉藤さんとは対照的な性格で、なぜか自信満々で豪快。声が大きい。
黙っていればかなりのイケメン。

 

日々、忙殺されている私

 

斉藤さん
「…よしっ、と。これでカルテ入力終わり!」
 
 
斉藤さん
「あぁ…やっと今日の仕事終わったぁ…」
 
 
夜勤看護師
「あ、斉藤さんお疲れさまです!まだ仕事してたんですか?」
 
 
斉藤さん
「まぁね…あはは」
 
  
夜勤看護師
「このまま夜勤しちゃったらどうですか?(笑)」
  
  
斉藤さん
「いやいや!私、5連勤だったんだから!
明日は久々に休みなんだから、ちょっとは休ませてよね(笑)」

  
夜勤看護師
「5連…うわぁ、大変ですね。早く帰って休んでくださいね。
もう21時ですよ」

  
斉藤さん
「えっ!もうそんな時間…?」

  
夜勤看護師
「じゃあ、仕事戻りますね」

  

  
斉藤さん
「…ありえない…もう、今日はほぼ
寝に帰るだけじゃん…」
   
  
  
ーPM22時「病院玄関」ー
  
   
   
警備員
「お疲れさまでーす」

  
斉藤さん
「お疲れさまです…」

  
斉藤さん
「はぁ。私、今月、残業何回してるんだろ。」

  
斉藤さん
「このままずっと、この仕事をして行くんだとしたら…
私の人生、どんな風になるのかな。」

  
斉藤さん
「このままじゃ、いけない気がする。将来のこと、ちゃんと考えなきゃ…」

  
斉藤さん
「ん?LINEがきてる…」

  
《上司:お疲れさまです。明日、急遽、病棟に欠員が出ることになりました。
明日、日勤をお願いできませんか?》

  
斉藤さん
「う、嘘でしょ…6連勤になっちゃうよ…」

  
斉藤さん
「で、でも…仕方ないか…仕事だし。どうせ明日、やることも無いし、
欠員が出るなら仕方ないよね…断る訳にもいかないし、私が出るしか…」

  
《斉藤:了解しまし》

  
バシィッ!

  
斉藤さん
「あっ…!」

  
(スマホが叩き落とされる!)

  
斉藤さん
「な、何?だ、誰?」
   
   
警備員
「そこまでだ!!」

  
斉藤さん
「え?え?け、警備員さん…?何なんですか…?」

  
警備員
「フフ…警備員として、仕事をしているだけさ。」

  
斉藤さん
「あ、あなたは…」

  
警備員
「そう!悩めるお前の、心の警備をな!!」

  
斉藤さん
「…」

  
警備員
「(ドヤァァァ…)」

  
斉藤さん
「やっぱり、カウンセラーさん…そのドヤ顔やめてください…全然うまくないし…
こ、今度は警備員のバイトをしているんですか?」

  
カウンセラー(警備員)
「そうだ!今月は特に生活がきつくてな!
スマホの使用料が払えないんだ!」

  
斉藤さん
「そんなこと大声で言われても…それより、いきなり
何するんですか…スマホ落ちちゃったじゃないですか…」

  
カウンセラー
「何をするはこっちのセリフだ!お前、上司に何て
返信しようとしていたんだ!」

  
斉藤さん
「な、なんで私が上司とLINEしてたことを!」

  
カウンセラー
「カウンセラーだからな!!」

  
斉藤さん
「いや、意味がわかりません」

  
カウンセラー
「それより質問に答えろ。お前は、上司に
何と返信しようとしていたんだ」

  
斉藤さん
「え…えと…了解しました、です…」
カウンセラー
「バカヤロォォォォォ!!!」

  
斉藤さん
「リアクション早ッ!
そしてうるさい!シーッ!夜なんだから!」

  
カウンセラー
「お前は、明日休みなんじゃなかったのか!?
さらに今日で5連勤なんだろう!?その返事で良いのか!」

  
斉藤さん
「な、なんで私のスケジュールが把握されてるんだろ…」

  
カウンセラー
「カウンセラーだからな」

  
斉藤さん
「で、でも仕方ないじゃないですか…仕事だし…」
 
  

人生は既に、残り時間の方が少ない

  
  
カウンセラー
「聞け。人生80年として、人に与えられた一生分の時間が
何時間になるのかを知っているか?」

  
斉藤さん
「え…考えたこともありませんでした…」

  
カウンセラー
「答えはな…」

  
《BGM:「Cake by the Ocean」》

  
斉藤さん
「こ、この曲は!」

  
カウンセラー
…35億。

  
斉藤さん
「そ、そうなんだ…」

  
カウンセラー
「バカヤロウ!ツッコミを入れろ!嘘に決まってるだろう!」

  
斉藤さん
「えぇ…」

  
カウンセラー
「正解は、70万800時間だ。」

  
斉藤さん
「はぁ…数字が大き過ぎて、なんとも…」

  
カウンセラー
「お前は、今現在、31だな?」

  
斉藤さん
「うっ…いつの間にか年齢を把握されている…」

  
カウンセラー
「ということは、既に27万1560時間が経過したことになる」

  
斉藤さん
「そ、そうなんですか…」

  
カウンセラー
「つまり、お前が老衰で死ぬまでのタイムリミットはあと、42万9240時間ということだ」

  
斉藤さん
「ま、まだ以外とありますね…」

  
カウンセラー
「そう思うか?」

  
斉藤さん
「はい」

  
カウンセラー
「ところがだ。42万9240時間という数字の中には、
睡眠時間も含まれている」

  
斉藤さん
「あっ…!」

  
カウンセラー
「お前は1日、平均8時間眠る女だ。だから年間、2920時間は寝ているとして、
人生80年までの残り時間を49年と考えると、トータルの睡眠時間は
14万3080時間。」

  
斉藤さん
「うん。とりあえず、何で私の睡眠時間が把握されているのかは突っ込まないでおきます」

  
カウンセラー
「つまり、起きている時間だけを考えると、残りは28万6160時間になるんだ」

  
斉藤さん
「じ、人生80年として、私に残されたトータル時間は、ええと…」

  
カウンセラー
「42万9240時間だ」

  
斉藤さん
「そこから、寝てる時間を引くと、28万…」

  
カウンセラー
「そうだ。お前の場合、ざっと、
 
3分の1はもう終わっているんだ。
  
さらに、お前はまだ気力、体力ともに充実しているが、
それも加齢とともにどんどん落ちて行くだろう。」

  
カウンセラー
「そう考えると、お前が元気に活動できるのはあと何時間か…?」

  
斉藤さん
「あ、あまり考えたくありませんね」

  
カウンセラー
「人の一生で、残された時間は以外と短いということだ。」

  
斉藤さん
「よくわかりました…」
   
   

人が自分の人生を大事にできない理由

  
  
カウンセラー
「しかしだ。そこまで気づけていても、人は
自分の人生を大事にすることができない」

  
斉藤さん
「そ、それはどうしてですか…?」

  
カウンセラー
「簡単だ。忙しいからだ。

  
斉藤さん
「!」

  
カウンセラー
「どんなに、『明日から変わろう!』と決心しても、
その意志は決して強く無い。過去の仕事の失敗や、今日の仕事の心配。
明日の仕事の心配などで、その思いは簡単にかき消されてしまう。」

  
カウンセラー
「ちょうど、『私はこのままでいいのか?』とせっかく考えたのに、
上司からの命令で明日、出勤しようとしていた先程のお前のようにな。
明日の仕事の段取りを考え、自分の将来が後回しになってしまったろう?」

  
斉藤さん
「うっ…」

  
斉藤さん
「で、でも、一体どうしたらいいんでしょうか。
確かに将来のことを考えたいけど、実際、本当に忙しいんです…
やるべきことがなかなか、終わらなくて…」

  
カウンセラー
「お前が本当にやるべきことは、
自分の人生を楽しく生きること。それだけだ。
いいか?答えはいつだって、シンプルなんだ。

  
斉藤さん
「!」

  
カウンセラー
「一体どうしたら良いのか?それも簡単だ。
毎日毎日、自分のことだけを考えろ。

  
斉藤さん
「自分の事だけを…?」

  
カウンセラー
「そうだ。寝ても醒めてもだ。」

  
カウンセラー
「お前に、圧倒的に足りないものが何だか、わかるか…?」

  
斉藤さん
「え…お、女としての…み、魅力…とか?」

  
カウンセラー
「…ッ!」

  
カウンセラー
自己中心力だ!!

  
斉藤さん
「魅力については否定しないんだ!」

  
カウンセラー
「もっとワガママになっていい。
もっと自己中心的に考えていい。
もっと自分を大事にしてもいい。」

  
カウンセラー
「お前は、優しい奴だ。
だから、もう十分に、他人のことを考えてきたんじゃないのか?
これからの時間は、お前自身に向けてやれ。」

  
カウンセラー
70万800時間という時間が何のためにあるか、わかるか?
その時間は全て、自分という人間が、どうやって一生、
笑っていられるかを考えるためにあるんだよ

  
斉藤さん
「…カウンセラーさん…!!」

  
カウンセラー
「もう一度言うぞ。毎日毎日、自分のことを考えろ。
どんな人生を生きたいのか。誰のための人生なのか。
どんな、生き様をして、どんな死に様をしたいのか。」

  
カウンセラー
「休みの日があるなら、その時間を使って、自分のことを考えるんだ。」

  
斉藤さん
「わかりました…!」

  
斉藤さん
「スマホ…」

  
カウンセラー
「上司に、明日の返信をするのか?」

  
斉藤さん
「は、はい…」
    
   
     

 


カウンセラー

「理解在る上司じゃないか。しかも、驚くほどに即レスだな。
よほど暇なのだろう」
   
  
斉藤さん
「はい。こんなにフランクに返してくれるとは思いませんでした。」

  
カウンセラー
「応援しているぞ」

  
斉藤さん
「はい…!」

  
斉藤さん
「あ…そういえば、さっきカウンセラーさんにスマホ叩き落とされたから
画面にヒビが入っちゃって…これって、弁償してもらえますか?」

  
カウンセラー
「フッ…お前の将来が、楽しみだな!
明日を有意義にな!」

  
カウンセラー
「ではサラダバー!」

  
斉藤さん
「ちょ!ヘルシーな言葉でごまかさないでください!!
カウンセラーさん!画面にヒビが!ちょっと!」
   
   
  
《続く》
   
 
   

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この記事の著者

       
著:さいとうよしゆき《Facebookへ》
    

元精神科看護師。5000人の心のケアを担当。自身が無価値感に苦しんだ幼少期も活かし
「私には自信も価値もない」という前提が出来上がってしまう【自己否定症候群】に苦しむ人の再起を、
出逢い直しメソッドでサポートし、最終的に「次は、あなたが誰かを癒す存在になる」という目標に向かい
「あなただからこそできる、世の中のための価値」の発見までを実現するカウンセラー。
   
   
◎「自己否定症候群」改善のための、
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